インダストリ-4.0時代のデジタルトランスフォーメーション需要に応えるべく、国内複数の大学で新たな専攻学科が設立されました。
ホーチミン市工科教育大学のドーヴァンズン教授は、新専攻学科のロボット・AI科で今年、20名の学生が学費の免除を受けられるだろうと述べています。
この学科では機械工学、電気・電子工学、ITの授業が英語で行われます。
受講対象者は、優秀な学生として学校からの高い評価があること、または国家高等学校卒業試験で24点以上を取得することが必須とされます。
ロボットや機械学習、AI関連の求人需要は、今後5年で毎年16パーセントずつ増加する見込みです。
同工科教育大学では、建設技術インフラの専攻学科も設立されています。学生たちは省エネの方法など、安全で便利な生活環境の作り方を学ぶことになると、ズン教授は述べています。
また、今年は他にも繊維・衣類分野や、国際ビジネス分野の学科も2つ、同大学で開設されることとなっています。
ベトナム国家大学ホーチミン市校(VNUHCM)でも、学士取得のための講義や専攻学科の数を、現時点の197から189へ増やす予定です。
同大学の社会人文科学学部では、情報管理分野とベトナム人学生対象のベトナム学の2つの学科が新たに設立されます。ただし、ベトナム学に関しては、すでに留学生のみを対象にした学位認定が行われています。
また、観光マネジメント分野では「上級レベル」の研修プログラムを新たにスタートさせる予定です。さらに、医学部は顎顔面学科と看護学科を設立します。
ベンチェ省メコンデルタにあるVNUHCMの分校では、3つの学部でインフラモニタリング・メンテナンス、食品の品質保証と安全、再生可能エネルギーの分野のクラスが開講されます。
ホーチミン市オープン大学でも、マーケティング、経済、コンピューターサイエンスの3つの学科で新たに学生の受け入れを行いますが、経済学とコンピューターサイエンス学科では上級レベルの養成課程プログラムが開設されます。
国民経済大学では、IT技術応用とデジタル技術の上級クラスを含む、デジタルビジネスの養成課程が英語で行われます。
ハノイ大学ファンゴックタック学長は、マルチメディアコミュニ―ケーションの専門学科も開設されると話しています。同大学で今年新たに開講されるのは、マルチメディアコミュニケーションとマーケティングで、こちらも英語で行われます。
ベトナム国家大学ハノイ校の関連校である自然科学大学では、地理空間情報科学や、バイオテクノロジー、デジタル技術、物理などのインダストリー4.0に関する専攻学科が新たに開設されます。
同大学によると、地理空間情報科学は教育や、国家・企業管理の関連セクターで増え続けている需要に応えることができるだろうということです。
これらの分野を専攻する学生は、環境資源管理、地理空間アプリケーション、ビッグデータ、AIなどの科目を学びます。